◆ 文芸コーナー ◆
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「一人であること」
栄森 研一
一人であることの涙は
淋しさを滲ませ
夜を泣く
微笑みさえも圧し潰し
遠い想い出の彼方に流し去る
言葉の渇れた
干からびた唇を
一筋たりと潤しもしないのに
「クラウン」
栄森 研一
クラウンおまえは おどけ者
ひとを笑わせ 笑われて
明日の不安を 忘れさす
今日の倖せ 売っている
クラウンおまえは うそつきさ
きざみこまれた 悲しみに
厚く化粧を 塗りこめて
なみだかくして おどけてる
クラウンおまえは 何者だ
誰も知らぬ その顔の
かすかにうるむ 両の眼が
ぼくに似てると 思うけど
クラウンおまえが 好きなんだ
だから教えて ぼくだけに
うしろ姿の その肩を
小さくまるめて 行く先を
四八・一・十四
「夜の雨」
栄森 研一
けだるくも夜の雨
さまよえる白日に幕を下ろし
けだるくも夜の雨
私の心に闇をとかしこむ
けだるくも夜の雨
一日の憂いを雨音に消し
けだるくも夜の雨
安穏の棲み家へと私を導く
けだるくも夜の雨
うしろ姿の背に肩に
けだるくも夜の雨
あらぬところの私を明日に
四七・三・二六
「小さな別れ」
栄森 研一
小さな別れは
茶色い悲しみ
もみじ葉もえずに落ち
氷色の風に舞う
小さな別れは
茶色い悲しみ
虫喰いハアトに
凩ふき抜け
光色の夢 ちぢこまる
四八・五・二十五
我が敷地にも野鳥は来ます(平成28年10月27日投稿)
青い実に野鳥の集う掃く手止め
MM
秋の蓼科のお題で(平成28年10月22日投稿)
紅葉葉を目印にしてパターする
去り行きし友の車上に濡れ紅葉
MM
10月15日江の島の花火大会(平成28年10月20日投稿)
江の島の花火の音に想い馳せ
MM